最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

オーディオ

「ゴールデン☆ベスト」

副題:「♪逢いたくて逢いたくて」とアナログの音

 

Photo_2

5冊のアルバム

文化放送、くにまるジャパンの「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」に園まりさんが出演されたのは、2012年12月3日~12月7日でした。
その内容が、MP3ファイルでダウンロードできたので(今は終了した模様です)、携帯プレーヤーにも入れたし、CDに焼き付け、車にも積んでる。
飽きませんね、何度聴いても。


歌にかける想い。
宮川泰先生から授かった、「園まり節」のお話。
母の日、沖縄公演で歌った「♪逢いたくて逢いたくて」。
「歌は毬子の天命だったんだよ」...今は亡き、お父さまへの想い。


何れも、宮川先生のコメントや「園まりさんのケアノート」などで、知っていたことではあるけれど、ご本人の声として聴くのは、初めてでした。
やさしく、清潔感にあふれていて、誠実な人柄。
涙を誘うエピソード。

ところで、ラジオで12月3日から放送されていたこの番組、7日(金)の放送終了まではPCで聴くことができなくて、毎日上の写真を眺めながら待っていました、指をくわえてね。

で、園まりさんがこんな心にしみるお話を聴かせてくれるときに、申し訳ないのですが、この写真を見ているうちに、想ったことがあります。

「ゴールデン☆ベストだ!」

ごめんなさい...^^;
でも、アイライン引いて、付けまつげしたらって、想像してみて下さい。

Photo_3

ほらね、「ゴールデン☆ベスト」だ。
このジャケ写真、お気に入りなんです。
PCの壁紙にも使ってる。

Photo

CDジャケなので、写真が小さくて、壁紙に仕上げるには苦労しましたが、結構うまくできているでしょ。
干渉縞が出ないようにスキャンするのは、たいへんだったのです。
いつの写真なのかはよく判らないのですが、たぶん「♪面影のワルツ」をリリースしたころではないのかな。

Photo_4

いつまでも変わらない園まりさんって、いいな。

そういえば最近、昭和39年の、懐かしい園まりさんの写真を見た方が《街並みはすっかり変わってしまったけど「園まり」は 今も「園まり」で いてくれる》といわれたのですが、「そうだよな~」って、しみじみ思いました。

過去と現在、昔と今がつながっている感覚が、いいのです。
その中に園まりさんの時間の流れがあり、私の人生もあり、何十年ぶりにその二つが自分の心の中で出会った感じが、いいのです。

せっかくだから、「ゴールデン☆ベスト」のことも書きましょうか。
私が最初に手にした園まりさんのCDは、これだったのですが、初めて聴いた(聴かせてもらった)のは自分のシステムではなく、他人(ひと)のオーディオ装置でした。
ゼンハイザーのヘッドホンにLUXのアンプ(プリアンプじゃなくてヘッドホンアンプ)。
鳥肌立ちました。

一曲目が「♪逢いたくて逢いたくて」なんですが、イントロのトランペットで脳が覚醒します。
紫の夜空に、金銀宝石の如く大量の星屑が飛び散っていくような、華々しい音色。
それに続く園まりさんの、包み込むように柔らかな唄声。
このコントラストがすばらしい、ぞくぞくしちゃう。
エンターテインメントとはかくあるべきという、見本みたいな演出です。

「人の声は最高の楽器」とはよく言ったもので、「まりちゃんの声」は、見事なまでに、楽器なのです。
ちょっぴりしゃくりあげる感じや、息づかい、微妙なかすれ具合にビブラート、まさしく、歌を語る楽器なのです。

 

Jpg_2

35年使っているコーラルのツィーター

 

Photo_5

22年使っているYAMAHAのウーハー

この感動が、我が家の貧弱な装置で再現できるか心配だったのですが、それなりにいい音で聴ける。
参考までに書き出すと、YAMAHAのAVアンプとスーパーウーハー、メインスピーカーがビクターSXシリーズの一番小さいモデルにコーラルのスーパーツィーターを乗せたもの、CDプレーヤーに至っては、DVDレコーダーを代用してる。
これで、ピンとくるかと想いますが、オーディオ装置なんかじゃなくて、映画を見るために寄せ集めたガラクタです。
それも殆どが、VHS時代の古いものばかり。

それでもこんなにイイ音するのは、何か秘密があるんじゃなかろうか、このCD。

よく、アナログレコード信奉者が「CDの高音は、20KHzでカットされているからつまらん」といいますよね。
これはある意味、真実なんです。
レコードからフィルタで超音波領域をカットするとつまらない音になる。
耳には聞こえないはずの音響エネルギーを除くと、艶っぽさが無くなってしまう。

実はこれにはハッキリとした物理的理由がある(と、私は信じている)のです。
「耳には聞こえないはずの音響エネルギー」ではなく、実際には聞こえる。
広辞苑などでは『20KHz以上で定常音として耳に感じない音』と定義されているのですが、定常音でなかったらどうなのか?
簡単に実験できるのです。

 

Photo_6

30年くらい使っている測定器

用意するものは、20KHzまで発生できるオーディオ・オッシレーター、扇風機、スーパーツィーターが組み込まれたスピーカーシステム。
それに出力計がついているオーディオアンプ、0.5μFくらいのケミカルコンデンサに0.5wくらいのヒューズ。
オッシレーターはPCにフリー・ソフトをインストールすれば代用できるかも知れないし、コンデンサとヒューズは通販のパーツセンターで誰でも簡単に手に入る。
特殊なものは何もありません。

ここで周波数と音色の関係を少し。
1KHz  → ピー
6KHz  → キーン
10KHz → シーン
それ以上  → シー もしくは無音
抽象的ですが、こんな聞こえ方がします。

まず、すべての電源を切ったら、アンプのライン入力にオッシレーター、SP出力にコンデンサとヒューズを介して、スピーカーシステムを繋ぎます。
全部繋ぎ終わったら、配線を確認し、アンプのボリウムをゼロにします(重要!)。
全ての電源を入れ、オッシレーターの発信周波数を8KHzに合わせます。

ここまで出来たら、アンプのボリウムを恐る恐る上げていきます。
0.1Wくらいで止めてください。
一般的に、パンフレットに書かれたツィーターの定格入力はウソ八百で、ダイナミックパワーで100Wなら、定常入力で1Wくらいが限界です。
この時耳で聞こえる音は、キーンとシーンの中間くらいの音です。
ここから徐々に周波数を上げていき、聞こえなくなったところで、そのままにします。
若い人で17KHzくらい、中高年で12KHz程で聞こえなくなったはず。
これがあなたにとっての、超音波領域です。

この状態でスーパーツィーターからは、盛大に音が出ています(ふつうのツィーターでは大きく減衰していますが)。
では、一旦ボリウムを下げてツィーターを冷まします(ボイスコイルはチンチンに熱くなっているはずですからね)。
そしたら扇風機を持ってきて、ツィーターの前で回します。
超音波を扇風機の羽にあててやるのです。
そして先ほどの状態を再現すると、あ~ら不思議、こんどは聞こえる。
定常音じゃありませんから、シーンではなくシーでもなく「シンシンシンシン」。

これは魔法でも何でもなく、「側帯波」と云うものが生じるためです。
超音波を、扇風機の羽にあてることにより、その反射波には変調がかかる。
音量や音程が羽で乱されて上下する。
いってみれば「超音波のビブラート」です(正確には崩れた三角波状態になるんですな)。
その結果、超音波の上下に様々な音響エネルギーが発生する。
もちろん耳に聞こえるような、かなり低い周波数も。
これがアナログレコードに含まれる「艶」の正体ではないか?
これを理論的に説明するには、AM・FM・PM変調、フーリエ級数やドップラー効果の説明もしなければならないので、割愛しますが、そういった系統の技術屋さんなら、このキーワードだけで、解るでしょう。

ここから先は100%推測なのですが、音楽を聴く場合、扇風機も無いのにどうして「側帯波」が生じるのでしょうか?
私は、「ファンダメンタル(楽器などの基本周波数、基音)」と「低音」のせいではないかと想っています。
しっかりしたウーハー、さらには、スーパーウーハーを備えたシステムにスーパーツィーターを追加すると、艶が出る。
これは誰もが経験することです。
その一方で、質のいいスーパーツィーターがあっても、物足りなかったシステムに、スーパーウーハーを追加したら高音に艶がでたりします。

重低音や基音により、超音波領域に変調がかかるんです、きっと。
音波は空気の粗密波ですから、粗密振幅が大きい基音に重なって、振幅が小さい超音波領域の倍音(ハーモニックス)が存在すると、空気の伝搬特性が影響されて超音波に変調がかかる。
また、人間の鼓膜から耳骨までは機械的な音波伝搬装置ですから基音で揺さぶられた場合、非直線特性上で発生した伝搬特性の変化が、超音波に変調をかける。
他にも様々な要因が考えられるのですが、そういったことで聞こえないはずの超音波領域に存在する楽器の「倍音」が感じ取れるようになるのです。
それじゃ、「艶」において、CDはアナログレコードを超えられないのでしょうか?

そんなことはない。
先の「ゴールデン☆ベスト」はアナログレコードを超えている可能性があるのです。
私のシステムじゃよく判らない。
でも、LUXのヘッドホンアンプにゼンハイザーのヘッドホンなら判るかも知れない。

 

Photo_7


このCDのオビ(の形はしてませんが)には、「最新、デジタル・リマスター」と書いてあって、それがどんな処理をしているかは知るよしがありません。

マスターテープの傷やヒスノイズ、送りムラをデジタル技術で取り除く作業は、当然しているでしょう。
その上で、ことによると、「前述した超音波領域から発生した側帯波」を付加しているかも知れないのです。
聴感上、20KHz以下の側帯波が重要なので、それならCDの中に入れられる。
スピーカーから、音が出た後、物理的に発生した側帯波も、音源の中に最初から含まれている信号も、同じものであれば人間の耳は聞き分けられないので、これでも、りっぱに「Hi-Fi」なワケです。

我ながら、よくまあ、想像だけでこんなに色々言えるものですな、あきれます^^。
実際に実験したのは、扇風機で超音波を聴き取れるようにしてみた、そこまでですからね。
後は全部推測。
でも「ゴールデン☆ベスト」は艶のあるいい音がする!、これは事実です。

「♪逢いたくて逢いたくて」だけじゃないですよ。
6曲目に「♪一人で踊るブルース」が入っているのですが、こちらもほぼ同じ音がするんですね。
どちらも編曲は森岡賢一郎さんなんですが、音作りも担当されたのでしょうか?
全体に少し音程が高いせいで、線が細く感じられますが、華々しさや艶では負けてません。
このCD、おもだったヒット曲が、殆ど収録されていて、どれもが最高の音質で聴ける。
「園まり入門」には最適なのですが、上に書いた理由で、往年のファンやオーディオマニアにも満足度が高い一枚なのではないでしょうか。

ただし、このアルバムにも、弱点はあります。
それは、マスターテープのアラが見えてしまうこと。
とくに最後の「♪ベッドで煙草を吸わないで」などは、テープヘッドタッチの甘さがハッキリ判るんです。
おそらく、録音時のヘッドタッチが甘かったか、マスターテープの経年変化でしょう。
昭和50~60年代にデジタル音源化されているのではないかと想うのですが、とき既に遅かったか?
とくにチェンバロの音ってこういった劣化には敏感ですからね。
とはいうものの、アルバム全体の音質レベルが高いために、気になるだけで、同じ音源を使っている限り、どのCDでも、同じことなんです、だから気にしないでおこうっと。

そしてもう一つは「♪ひとりにしないで」が入っていないこと。
どうして、収録されなかったのでしょうか、こんな重要な曲。
他の、一枚物アルバムの存在がかすんでしまうから?
いやいや、そんなことはありません、「園まりワールド」は広くて深いのです。
次にステップアップするための、楽しみを取っておいてくれた、ユニバーサルミュージックさんの親心です。
そう想うことに致しましょう・・・ハイ^^。

※オーディオオッシレーターを使用して、スピーカーに定常信号を入力するのは、非常に危険な実験です。
絶対してはいけないのは、アンプの電源を入れたまま、コネクタプラグを抜き差しする行為。
一歩間違えれば、スピーカーシステムはおろか、自分の耳まで壊れてしまう可能性があります。

昔、私は保護用に、ガラス管入りヒューズとコンデンサを介してスピーカーシステムに繋いで実験しました。
もし試される方は、くれぐれも、自己責任で行ってくださいね。

今回の写真は、その時これだけの物を使いましたという意味で、並べて撮っただけのものです^^;。

・・・おしまい