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岡谷

 

まだ数ヶ月先の話なのですが、園まりさんは今年2014年10月、信州下諏訪の総合文化センター、『やまびこホール』で公演をされることになっています。
じつは、園さんにとって信州はとても縁が深いところで、昭和40年代、何度も訪れているのです。

当時、信州の岡谷で青春を過ごした人たちは、そのことを憶えているかも知れないし、園まりさん自身、行かれたら、きっと、いろんなことが、心に浮かんでくるのではないのでしょうか。

 

 

Photo_2

 

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岡谷の商店街

昭和44年2月に公開された、園まりさん主演の映画『愛のきずな』。
信州でロケを行っていて、ローカル路線の諏訪バス・霧が峰・岡谷駅と近くの商店街・蓼科の女神湖など諏訪湖周辺がたくさん出てきます。
岡谷の商店街は園まりさん演じる『アケミ(記憶を失った雪子)』が勤める“喫茶エリーゼ”があった場所で、下諏訪の、ひと駅となり、距離にして、4km程。
ちょっと自信はありませんが、現在(いま)は『童画館通り』と呼ばれている場所だと想うんです

この映画は、全盛期の坪島映画にしては、異例なくらい時間をかけて撮られていて、とても丁寧に作られた作品なんですね。
園まりさんも、先に撮られた、クレージー作戦シリーズの2作品は覚えておられないシーンが多いみたいですが、『愛のきずな』はしっかりと記憶に残っているようです。

 

○傷だらけの恋

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『愛のきずな』制作時期と重なる、昭和43年晩秋から44年にかけて、園まりさんは、プライベートでも何度か岡谷を訪ねています。
ある人のお見舞いのために。
でも、その人は隔離病棟に入院していた時期が長かったので、どの程度会うことができたのかは、わかりません。

しかし、その彼は当時、信州に新居をかまえようとしていました。
そこを拠点に活動するつもりだったのでしょうか。
健康のために、きれいな空気、のどかな環境が必要だったのかもしれません。
何よりも信州が気に入っていた。

岡谷に、お店を開く準備もしていました。
お店の名前は『愛の園』。
彼はこの名前に強い拘りを持っていて、経営を園まりさんに任せようと考えていた可能性もあります。
園さんはすでに、赤坂のお店(フラワー園とティールームmari)を繁盛させている実績があったわけですから、あながち見当はずれともいえないことです。
(未確認ですが、『愛の園』は実際に開店したそうです)
そしてこの頃、彼女の頭の中には"引退"の二文字があったようです。
お二人ともそのくらい真剣だった。

ところで、園まりさんは時々「周りに支えられ、ここまできました」と言われますが、それは逆の見方をすれば「スター:園まり」に支えられている人が、周りに沢山いるということでもあります。
全盛期のトップスターが突然引退したらどうなるか・・・
周囲に与える影響の大きさを考えると、ずいぶん悩まれたであろうと想うんです。

その一方、彼は長期の面会謝絶となり、生死の境をさまよう大手術に至ります。
そのことは、事務所を通じて園まりさんにも知らされました。
彼は、電話口に立つことすら許されなかった。
病状は深刻で、当初5年間の入院が見込まれていたそうです。
それは、事実上の"交際禁止"を宣告されたも同然でした。

二人の心はせつなく、傷だらけだった。
引き裂かれる想いだったのかもしれません。
後に彼女は、手記をしたためました。
「別離とは、女の心に深い傷跡を残すものです」

今年10月、園まりさんは下諏訪に降り立ったら、いろいろなことを想い出されるにちがいありません。
でも、岡谷を訪れたお話はされないでしょう、たぶん。
傷だらけの想い出ですから。
もし、そのことをお話されても、彼の名は明かさないでしょう。
そのときは、静かに聴いてほしいのです。
うなづきながら、真剣に。
せつなくても、傷だらけでも、大切な想い出なのですから。

 

○下諏訪に行く前に

もし、あなたが、下諏訪公演を観にいかれるのでしたら、事前に『愛のきずな』を観賞されることをお勧めします。
園まり公演を観た後は、『愛のきずな』に出てくるロケ地巡りをするのです。
観光地としても美しく、映画に出てくる景色と同じところもあり、昭和にトリップできるでしょう。

宿泊するなら女神湖の畔にあるホテルなんてどうでしょうか。
カップルで泊まったら、『雪子』と『良平』の気分になれるかもね。
そして、朝になったら、靄につつまれた美しい女神湖が観られるかもしれません。

私が旅行会社の人間だったら「園まり公演&信州観光パック」なる企画を考えますね。
園まりさんのステージを観た後『愛のきずな』上映会、女神湖の畔に一泊して、次の日は、ゆかりの観光地めぐりなんて、どうですか?

 

・・・おしまい

 

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