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流されて

副題:園まりさんの、美しくも悲しげな姿

 

○美しい二人

あれは、江利チエミさんが亡くなった後で、いしだあゆみさんが、涙の記者会見(ショーケンのことで)をする少し前くらいだったから、昭和57年か58年頃だろうか?
当時私は交代制勤務で、20代後半なのに、昼間はブラブラしているような、脳天気な生活を送っていた。
ある日喫茶店で、遅めの朝食を摂っているとき、なにげなく手にした週刊誌に、おや?、と思うような記事が載っていたのです。
「男子大学生が選んだ、連れて歩きたい女性芸能人ベストテン!」
この頃は、「なんとなく、クリスタル」なんてのが流行ったりして、大学生の間でも「"いい女"を連れて歩くのがステータス」みたいな雰囲気があったように想う。
何気なくページをめくると、そのベストテンのトップがなんと伊東ゆかりさん!
「伊東ゆかりなんて三十代も半ばのオバサンじゃないか、最近の大学生はいったい何考えているんだ?」そう思いながら、次のページを観て「あ!」っと思った。
そのページを飾っていたのは、スリムでハイセンスなファッション、シャープな顔立ちの美しい伊東ゆかりさんだったのです。
それを見て「最近の大学生は、女性を見る目が確かなんだ」と納得せざるを得なかった。

Photo

そのときのイメージに近い写真

 

その時ふと想ったのは、「ゆかりさんが、こんなにも美しいのなら、園まりさんも、すごい美人になっているかも知れない」。
中学生の頃、眩しさについていけず、離れてしまったくせに、そう思った時から、また気になりだしたんだ。
人間というのは不思議なもので、気にしていると、それまで見えなかったものが見えるし、聞こえなかったことが聞こえるようになる。
今まで聞き流していた喧騒の中に、園まりさんの歌が聞こえていたり、近所の店にあった古いポスターに、まりさんの顔があることに気が付いたりしたんだ。

Photo_2

そんなとき、レコード店で見かけたのが、このジャケット。
実際にリリースされたのは、その数年前なのだろう。
ハッとするほど美しいのですが、その反面「何でまりさんが、こんな写真を撮られなきゃならないの?」と思ったのです。
だって、素肌に透けんばかりのドレス一枚で、湖に半身を沈め、悲しみに耐えるような表情でじっと湖面を見つめているのだもの。
どうしたって、この世をはかなんでいるようにしか見えないし、園まりさんの女らしさが、かえって残酷に思えて、悲しい気分になった。
Photo_3

このような写真を撮るには、それなりの覚悟が必要だったろう。
それとも、とびきり腕のいいカメラマンで、抵抗なく撮影できるよう、まりさんをリードしてくれたのでしょうか?
ジャケット写真は、商品であり、こういう演出だって事ぐらい、私だって百も承知だ。
でもしばらくは、この写真が脳裏に焼き付いて消えなかった。
なにか、「迷いと苦しみを抱えている」ような気がして、不安になったんだ。
でも本当のことなんて、私には何も分からないし、大きな勘違いをしていたのだと思いたい。
「迷いと苦しみ」ではなく、幅を広げるための「試みと挑戦」をしていた時期だったのかもしれない。
悲しげな写真・楽曲ともに、実は心を打つほどに、芸術性の高い仕上がりになっているのが、その証拠だと思うのです。
少なくとも今のまりさんを見ていると、こういった努力が、たとえその場では実を結ばなくとも、後の礎になっていったような気がする。
今でも、可憐な印象ですが、実際には、私が感じているよりも、ずっと強い人なのだろう。
それを、ずいぶん勝手な妄想を抱いたものだと、ちょっぴり恥ずかしくなる今日この頃なのです。
まあ、今にして想えば、私がまだ未熟だったので、園まりさんを理解するには、更に何十年か修行が必要だったってことなんでしょうね~
(今でも、ずいぶん未熟ですが)

 

 

「♪流されて」を聴いて

一度別れた二人が出逢うときの歌なのでしょうか?
園まりさんにしては、淡々とした歌い方なのですが、それが大人の優しさを感じさせます。

『何も言わないで あなたの悲しみは私のものだから
 笑って私のもとへ来て あなたの悲しみは解るから
 感じるままに 流されて
 もう一度 やり直しましょう
 昔のままのあなたで
 昔のままの私で』

私にはそんなふうに、聞こえるのですが
「♪何も云わないで」が、恋する乙女のワルツだとするなら
「♪流されて」は、悲しみを知った、大人のワルツに想えるのです。

 

2012年8月13日追記:

その後、ちょっと、いいお話を仕入れました。
情報元は1978年8月の「ナベプロ 会報誌 YOUNGヤング」です。
このジャケ写真、山中湖で撮ったそうなんですが、数人のスタッフと、合宿みたいに泊まり込みで、時間をかけ、撮影したということです。

どうりで、芸術的な写真だと思いました。
しかも園まりさん、手料理で、スタッフをもてなされたそうなんです。
手料理ですよ、手料理! 園まりさんの手料理!!

スタッフの方達が羨ましいなぁ~。
和気あいあいの合宿だったようです。
そりゃ皆さん、力が入りますよねー。

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