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園まり/「♪つれてって」の謎

副題:幻の「♪つれてって」

園まりさんが歌う代表曲の一つ、「つれてって」。
映画「クレージー黄金作戦」の中で歌っている、サントラ版「♪つれてって」と、レコードバージョンが大きく異なることは、一部のファンにはよく知られた事実です。
しかし、その経緯となると、坪島監督も園まりさんご自身も、はっきりとは覚えておられないようで、故、宮川泰先生だけが、ご存じだったことなのかもしれません。
そこで今回は、この謎について考えてみたいと思います。
但し、情報が不足しているため、推測が多く入っていることを、ご容赦願います。
まずは、映画を観ていない方のために、紹介がてら、歌詞を書き出してみましょう。

Photo_5

歌詞だけ見ても、結構違いますが、さらにメロディーが全く違うので、別の曲に聞こえます。
通常は、レコード販売促進のため、同じものを劇中に採用するものですが、これはいったい、どういう事なのでしょうか?
このことについては、オーディオコメンタリ中にある、坪島監督の言葉が大きなヒントになっています。
監督曰く「テーマは僕が決めた、私をつれてってと言って出てきてください、と」。
映画を観ると確かに、どこからともなく、「どこへ行くの・・・」と聞こえ、梨本金男(谷啓さん)が振り返ると、花園百合子(園まりさん)の妖精が「連れていって・・・」と言いながら、忽然と現れます。
しかし、レコードバージョンと同じ歌詞では、これは不可能です。
監督の要望を受けて、宮川先生が編曲というより変奏にまで踏み込んで、大幅に作り直したのでしょうか?

或いは、「♪つれてって」がそもそもこの映画の制作が始まった時点では、存在しなかった曲であり、最初に出来上がったのが、サントラバージョンだった、ということも考えられます。
そう想ってサントラ版を聴くと「どこまでも 風に吹かれて♪」の風って、ネバダの砂漠に吹く風のような気がしてきませんか?
先に出来上がったのが、サントラバージョンだとすると、それはレコード化を全く考えずに、作られた可能性があります。
だって、「私をつれてって・・・」と言いながら、忽然と妖精(園まりさん)が現れなければいけませんから、曲も「忽然と始まる雰囲気」がほしい。
だから、当時としては、ちゃんと前奏があって、期待を盛り上げながら始まるレコードバージョンには、なり得なかったのです。
何れにしても、このような状況での曲作りは、かなり時間のかかる作業だったでしょう。
この時、園まりさんは、「♪つれてって」のシーンを撮影するためだけに、ラスベガスまで行ったのですが、どうも他のメンバーとは別に、たった一人でアメリカへ渡り、合流しているようなのです。
砂漠の中で歌うシーンは当然「口パク」ですから、事前に録音しておく必要があった。
ところが、海外ロケが始まった時点で「♪つれてって」は未完成ではなかったのか?
その為に、一人遅れて出発した、とも考えられるのです。
(実際の撮影は、国内ではなく、アメリカロケから始まったようです)

考えられる全ての可能性を上げておけば、どれか一つくらい当たるだろう、みたいな、卑怯な文章になってしまいましたが、上にも書いたとおり、なにぶん情報が不足していますので、話八分で読んで下さい。

ところで、ほとんど知られていない、もう一つの事実があります。
それが副題で「幻の・・」とつけた、本当の理由なのですが、実はこの、サントラ版「♪つれてって」は、予告編と、本編を比べると、少しだけですが、メロディー、映像ともに違います。
そう、この2つは、よく似ていますが、音声・映像ともに別物なのです。

Photo_6

予告編「♪つれてって」

Photo_7

本編「♪つれてって」

どうですか? お判りいただけたでしょうか。
ほんの僅かな違いなのですが、私には判ります。
というより、鈍感な私に判るのですから、園まりさんが好きな人なら、何度も観れば、必ず判るはずです。
とても魅力的なシーンですから、飽きることなく、何十回でも観る事が出来るでしょう。
私は、DVDが擦り切れるほど(そんな訳ないか)観たので、完全に頭に入りました。
映像については、「どこまでも♪」と歌う部分で手の位置が少し違うので、比較的容易に判ります(意図的に変えられたものと思いますが)。
メロディーの違いは「あなたのあとを♪」と歌う部分です。
さらによく聴くと、マイクによる、息づかいのとらえ方や、発声も少し違います。
一見、同じものかと思うほどの差ですが、逆に考えれば、この映画は、これほどの僅かな違いにも、拘って作られた作品であるとも言えるし、「女優:園まり」が、いかに緻密な演技をしていたか、と言うことの証でもあると思うのです。

それなのに、どうしてこのようなことに、なったのでしょうか。
この事については、坪島監督のコメントがヒントになるのではないかと思っています。
「2時間30分を超える長編大作だったが、撮影期間は、他の映画とほぼ同じくらいだったので、終盤になると、とにかく時間がなかった。」
「最後の10日くらいは、毎日徹夜だった。」
といった内容です。
このような状況だと、本編の中で、どのテイクを使うか決定してから、予告編を作っていたのでは、間に合わない。
本編の撮影、編集と平行して、予告編を作る必要があったはずです。
結果的に、出来上がった本編と予告編では、別の映像、録音を使っていた。

またサントラ版「♪つれてって」の歌唱指導をされたのは、レコードバージョンと同じく宮川先生でしょうから、現地の状況が判らない以上、少しずつメロディーと歌い方を変えたものを複数用意した、なんてことは、十分に考えられます。
そういったことも、未完成の曲なればこそ、出来たのではないか?
少なくとも、本編と、予告編に使われた、2テイクが存在したことは、動かし難い事実です。
しかし予告編の方は、ほんの一部しか聴くことが出来ず、全容を知る術がありません。
これだけでも十分、幻の「♪つれてって」といえるのですが、宮川先生がこの2つを用意しただけで納得したとは、私には到底思えないのです(なにせ、レコードとしてリリースしたときは、まったく違うメロディーを、用意されたくらいですから)。
もし、これ以外の「♪つれてって」がアウト・テイクされていたとしたら、それこそが幻の「♪つれてって」になるのではないか?
それがもし現存するものなら、何かの機会に、日の目を見ることを切に望みます。
また、この映画は、映像に関しては坪島監督の、音楽に関しては宮川先生の(少なくとも、まりさんが歌っている部分では)、徹底した拘りが感じられるのです。
そして、その拘りと期待に応える仕事をした、園まりさんの生真面目な「女優魂」を感じることが出来ます。
それが次のクレージー映画、「メキシコ大作戦」では、豊かな表情と表現力で「演技派女優、園まり」の才能を、見せることにつながっていったと想うのです。

Photo_8

クレージーメキシコ大作戦

ちなみに、「黄金作戦」の撮影現場では、至る所サボテンだらけで、園まりさん、衣装のストッキングがすぐに伝線してしまい、本番直前までブーツを履いてリハーサルをしていたとか。
全部で3カットからなるシーンなのですが「どこまでも 風に吹かれて 行きたいの♪」と歌う2カット目では、上半身しか映っていませんから、本番も案外ブーツを履いていたのかも知れませんね。
監督曰く「地面のサボテンは、ゴム底を突き抜けるほど、鋭い棘だった」
なんて、話もあります(谷啓さんも脚に刺さったらしいです)。
と、まあここまで、あーでもない、こーでもないと、理屈をこね回して想像逞しく、言わせていただきましたが、実を言うと、上の、写真3枚を載せたかっただけなんです。
この中では、予告編の写真が一番お気に入り。
でも園まりさんが体の前で手を組んでいるポーズ、これはもう全部大好きだし、ホントに素敵だと思う。
和服を着ている「メキシコ大作戦」も大好きで、実際、ステージで歌うときなどは、こんなふうに、手を組んで歌う瞬間が多かったのです。
でもレコードジャケットでは不思議と少ない。
こういう、ふわっとした組み方(ガッチリ組んでいないところが、いいんです)をしているのは、「♪あれがお父さまよ」くらいじゃないのかな?
プロマイドには、そんな写真がけっこうあるので、これからCDアルバムをリリースするときは、いい写真を、たくさんチョイスしてもらえると、ありがたいです。

                            【昭和スター倶楽部】プロマイドギャラリー 園 まり

 

このページは現在作成中(間違い等、確認、訂正をしていませんので、ご注意!)

内容に誤りがありましたので、訂正します。
申し訳ありませんでした<(_ _)>。

×この事については、谷啓さんのコメントがヒントになるのではないかと思っています。
○この事については、坪島監督のコメントがヒントになるのではないかと思っています。

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