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「園まりの歌声」に救われた日

副題:幼少期に見た「園まり」

Photo_2

何を隠そう、小学生時代、私はいじめられっ子だった。
だれにいじめられたかというと、「担任の先生」。
3年生の時、担任になった若い女の先生と、極端に相性が悪くなってしまったのだ。
事の起こりはというと、その春、学校の裏庭には、パワーショベルで掘った穴があった。
ゴミ処理用のものだと思うのだが、掘ったばかりで、周りには柵も何もなかった。
私は放課(休憩時間)中、この穴に落ちて、出られなくなったのだ。
運良く、怪我はしなかったものの、深さは自分の背丈よりあり、壁面は粘土質でヌルヌルして上れない。
声を上げても、誰も気づいてくれない。
次の放課になり、さらに次の授業が始まって、かなり経ってから、ようやく這い出すことが出来た。
教室に戻ると、授業の最中で、先生の厳しい視線を感じた。
いやな予感だ。
案の定、チャイムが鳴ると、何をしていたか問いつめられ、説明したが、全く信じてもらえなかった。
サボっていたと思われたのだ。
この日から、先生のことを全然信頼できなくなってしまい、逃げ回ってばかりいた。
さらに心証が悪くなると、些細なことで、立たされたり、怒られたりするようになった。
挙げ句の果てに、三者面談では、親子そろって担任から「お叱り」を受ける始末だ。
そんな状態だったので、先生のことが嫌いで嫌いで、その声も大嫌いで、いつもとげとげしく、叫んでいるような気がした。
そして気がつくと、大人の女性全てが、嫌いになっていたのである。
特に、声が嫌いで、「なぜ、あんなにヒステリックな声で喋るんだろう?」と思い、恐怖の対象となった。
そんなとき、テレビやラジオから流れていたのが、「♪何も云わないで」。
私は最初、この曲を童謡だと思いこんでいた。
流れるような、繊細で美しい旋律。
歌詞の意味なんて、全然わからないから、メロディーが持つ雰囲気だけで、そう思いこんでいたのです。
そして、その声を聴いて、「なんて優しい声なんだろう、女の人の声って、本当はこんなに優しかったんだ」と思った。
カメラに向けられた、優しいまなざしを見たとき、園まりさんが大好きになった。
現実の世界で、大人に求めて満たされなかったものを、ブラウン管の向こうに見たのです。
そうなると、「園まり」が、気になって気になって、仕方がない。
ラジオや、テレビのチャンネルを回しては、かじりつく日が続いた。
いつしか「♪何も云わないで」は、一番好きな歌になった。

                  ※園まり/何も云わないで(クレージー黄金作戦から)

今にして思うと、弱冠8歳にして、女性恐怖症になりかけていたのかもしれない。
でも、「園まりの歌声」のおかげで「恐怖の対象」が心地よいものに変わったような気がする。
少なくとも、大人の女性の声全てが「恐怖の対象」ということはなくなった。
9歳の誕生日を迎え、ラジオからはクリスマスソングが流れていた。
担任の先生は、それから一年余りで、転属して行ったが、それまでの間、園まりさんの声を聴くことで、私の心は壊れずにすんだ。
あのまま思春期を迎え、青春時代を過ごし、大人になっていたとしたら、どうなっていたんだろうなあ、と思う。
でも、おかげで、恋愛も出来たし、結婚して、二人の子供にも恵まれた。
そして「♪何も云わないで」は、私の大切な思い出となり、園まりさんは、私の聖母となった。

・・・おしまい

       

                    

    

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